日曜・・・

週末は、骨董屋へ行ってきた・・・

コロナで美術館が、まだ臨時閉館している・・・

緊急事態宣言が解けたから、開館しているだろうと思いきや、「調整中」と閉まってあって無駄足・・・

だから、仕方なく、骨董屋へ・・・

そこで・・・

とうとう・・・

前から狙っていた・・・

6000円の掛け軸と・・・

4000円の茶碗を・・・

買ってしまった・・・

悔いはない・・・

骨董収集は、地獄と背中合わせだ・・・

一目見て、気に入っちゃったら、買うまで煩悶が続く・・・

その掛け軸が、視界に入った時から、私は、とても気になってしまった・・・

日本画で、竹内栖鳳の弟子で、とてもキレイな京都画壇の、戦前の近代絵画・・・

だけどマイナーな人だから、安く買える・・・

絵の部分は経年劣化がなくキレイだけど、掛け軸の軸装に虫食いらしき破れがあり、最初は買わなかった・・・

6000円は高いで、と見送ったら、それから1週間、うなされるほど絵が恋しくなった・・・

骨董収集とは、出口なしの地獄なのである・・・

収集の世界で出口があるとすれば、身銭を切って買うのが、まず最初の出口だ・・・

買った!これで自由になれる!と出口を通り過ぎ、文字通り骨董屋の外へ出た途端、また新たな地獄が始まる・・・

財布が寂しくなったばかりなのに、さっき買った掛け軸の傍にあった、古ぼけた焼き物が気になるなあ、と再び地獄の入り口に立たされることになるのだ・・・

買って終わりではなく、骨董地獄の出口を出たら、今度は別の物が気になってきて、地獄の入り口に立つ私・・・

買っても地獄、買わなくても地獄、それが終わりなき骨董収集なのだ・・・

だから新型コロナで、どえらい目に遭ってしまった・・・

美術館が開館していたら、安い入館料で美を楽しめた・・・

なのに美術館が臨時閉館しているから、美のために骨董屋で1万円散財するハメになった・・・

そればかりか、次の獲物まで脳裏をよぎる・・・

幕末明治ぐらいの、キモかわいい寿老人の人形まで・・・

現在の美意識から見たら、はっきり言って気持ち悪いジジイの形をした、寿老人・・・

キモい人形なのに、でもずっと見ていると、なぜか愛くるしくなってきそうなジジイ・・・

5000円・・・

こんなん買ったら母に怒られる・・・