土曜・・・
ヤフオクで茶碗を買った・・・
昭和の今出来の焼き物・・・
1000円・・・
届いて触った時、驚いた・・・
茶碗の口が、少しすぼめられていたからだ・・・
横から見ると、茶碗の胴から口縁に向けて、わずかに窪ませていた・・・
茶碗の形をつくる時に、ほんの気持ち程度、口縁付近を絞って成型したのだろう・・・
そのことに、気づかなかった・・・
実際に手にとった時に、はじめて気づいた・・・
ヤフオクの画像では、茶碗を上から撮影していた為、横の形まで分からなかった・・・
軽く力がかけられて、作家の意思が窺える形になった茶碗を、私は安値で買えてラッキーだ・・・
焼き物は、有名作家でなければ、値段がつかない・・・
茶碗といえども、単なる中古品みたいな値段になる・・・
しかし安い値段だからといって、無視してはいけない・・・
ちょっとした違いに気づけるかどうかが、私たちに問われているのだ・・・
有名作家の焼き物は、誰が見ても良さが分かるから、値段が高くなる・・・
そうではなくて、一部のマニアに知られていたけれども今では見向きもされない物故作家の、安い焼き物に込められた作為に、私たちが反応できるかが、なによりも大切なのだ・・・
だから私は、安い焼き物しか買わない・・・