火曜・・・

私は、酒を呑んだら暴れる人間なので、ぐい呑みは安物でなければいけない・・・

酒に酔うと、テーブルを素手で殴るゆえ、酒器が高価だと、気持ちよく酔えない・・・

手に持つ酒器が高価であれば、酔える酒でも、酔えなくなる・・・

しかも茶褐色をした焼き物で酒を呑むと、透明な日本酒でも、茶色い液体を呑んでいるような気がして、気持ちが悪くなってきた・・・

こんな事をいうのはアレだが、酒器に限らず、普段使いの食器は、100円ショップの安物でええかもしれん・・・

使うというよりも、壊すことを前提にして、安物の食器を使えば、気楽に扱えるし、雑に扱って壊れた時にも悔いが残らない・・・

まず酒、次にメシがあってこその食器だから、食器が命になってはダメだ・・・

うまく酒に酔えないぐい呑みは酒器じゃない、と私は言いたい・・・

酒、なにより酒、まずは酒がうまく呑めてこその、ぐい吞みである・・・

茶色い、ウンコ色した酒器では、酒がまずくなることを、訴えねばならない・・・

酔って投げつけた時に壊れるような酒器はダメだ・・・

だから食器は、白地の安物でええかもしれない・・・

7万円も使った後でこんな事をいうのはアレだが・・・

酔いから醒めた時に、焼き物の正体を知るのではなく、酒に酔った時こそ、物は正体を現すのだ・・・