木曜・・・

日本画を見る時は、上から見ていた・・・

視線を上から下へ移動させて、絵の全体を見ていた・・・

掛け軸だって、広げる時に最初に目に入るのは上部だ・・・

掛け軸が広げられていくと、絵の下部まで目に入るようになる・・・

だから上から下へ見るのが正解だ、と思っていた・・・

ところが最近、西洋絵画を見ていて、逆だと気づいた・・・

西洋絵画は遠近法が丸出しだから、下の方は近くの物が描かれ、上の方は遠くの物が描かれることになる・・・

だから上から見ると、最もよく描かれた部分が最後に来るから、全体を把握しづらくなる・・・

最も近く、最も情報量のある部分が下部にあるのなら、そこを最初に見るべきだ・・・

だから私は絵画を、下から上へ見ることにした・・・