現金が一番
最近、骨董に入れ込んでいる・・・
私が骨董屋に出入りしていた頃は、8年前の鉄瓶ブームの頃・・・
今はどうやら、煎茶道具ブームが来ているらしい・・・
古伊万里や茶道具は、さらに値崩れしている観がある・・・
中国モノは、どう見たって中国人の好みではないだろう、南の方の下手物まで、結構な値段をつけているような感じがする・・・
古備前は、だいぶ安くなったし、私の目も肥えてきたので、そろそろ買っていいだろう・・・
昔の古備前の値段を知っている骨董屋では、30cmの壺に30万円の値段をつけているところもあるが、ヤフオクでは、だいぶ安く買えるから、たぶんイケるやろと自分の目を信じて、買った・・・
届いて、部屋に転がしておくと、古備前の無骨な表情がいい・・・
重さといい、土といい、このウンコ色の肌といい、たまらん物がある・・・
よし、ヤフオクで買い物するだけではアカンから、10万円ぐらい持って骨董屋へ行ってこようかな、と思って、現金を取り出した・・・
一時は、断捨離を志して、集めた骨董品の一部を業者に引き取ってもらったのだが、ケース20箱分は、処分せずに置いてある・・・
あまりに物を処分して、ミニマリストみたいになってしまうと、札束を隠す場所が無くなって困るからだ・・・
お金は現金が命であり、国の手先の銀行に預けておくのは、私は反対だ・・・
だから現金は分散して室内に隠してあるのだが、札束を取り出して10万円だけを抜き取ろうした瞬間、私の手がとまった・・・
なんてお札はキレイなんだろう、と見とれてしまった・・・
骨董の前に、小学生の時は古紙幣も集めていたので、お札の魅力はよーーーく分かっている・・・
だけど現行紙幣の1万円札は、偽造防止のための工夫をしており、よく出来ているなと感心してしまった・・・
古備前の壺が落ちていても気づかない人はいるだろうが、1万円札が落ちていたら、気づかない人はいない・・・
結局は、現金を手元に置いておくことが、最後に勝つのである・・・
変な物を買うよりも、札束でいい・・・
いつか、この札束をアタッシュケースの中に詰め込んで、東京へ行こうと思う・・・