河野氏、安倍首相を批判「憲法9条はさわるべきでない」

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170531-00000105-asahi-pol

自民党元総裁で衆院議長も務めた河野洋平氏が31日、東京都内で講演し、安倍晋三首相が憲法9条を改正して自衛隊の存在を明記する考えを表明したことについて「理解しようがない。9条はさわるべきではない」と批判した。
河野氏は、首相が憲法記念日に合わせた集会に寄せたビデオメッセージで9条改正を目指す考えを明らかにしたことについて、「突如としてああいうことをおっしゃる言い方に全く驚いている」と指摘。9条について「このままでも国民は納得しているのだから、このままでいい自衛隊の存在がある以上(憲法に)書くべきだという人もいるが、それは間違っている」と述べた。
さらに、河野氏は「憲法は現実に合わせて変えていくのではなく、現実を憲法に合わせる努力をまずしてみることが先ではないか。憲法には国家の理想がこめられていなければならない」と強調。その上で、「護憲党改憲党が合併してできた自民党改憲を主張する政党だなんて言うのは、スタートから認識が間違っている」と語り、安倍政権の下で憲法改正の議論を進めることに懸念を示した。

まったく正しい。
憲法を変えるなんて論外だ。
たまたまアベ政権の時に「各議院の総議員の三分の二以上」を支配したからといって、アベ自民党が発議する資格があるのか。
衆院選参院選も、選挙では憲法改正を高く掲げなかったくせに、たまたまアベ政権の時に改憲勢力を三分の二も占めたからといって、アベが暴走して発議していいのか。
アベが本当に改憲したいのなら、正々堂々、総選挙で改憲を訴えたうえで「各議院の総議員の三分の二以上」を自民党単独で独占すべきである。
選挙中、こっそり小さな文字で改憲を忍ばせることはあっても、最優先課題で訴えてもいないくせに、公明とか維新とかと悪だくみして、数だけ揃えて改憲を共謀するのは、あまりにも卑劣であり、子どもじみている。
だからアベは衆院を解散して、もう一回、選挙で憲法改正だけを唱えて総議員の三分の二以上をとるべきであり、次の参院選でも同じように憲法改正だけを唱えて総議員の三分の二以上をとるべきである。
現在、たまたま他の政党と野合したら「各議院の総議員の三分の二以上」を支配しただけのアベなんかに、憲法の改正の発議をさせてたまるか!
しかもアベは改憲を謀るうえで、9条を狙いうちにしており、姑息さが窺える。
というのも9条は、論争が多いから、多くの国民がちゃんと勉強していないからだ。
9条には論争が多い分、どの国家試験も公務員試験も憲法がテスト範囲であっても、9条が出題されることは、まずない。
多くの国民が、なんらかの形で憲法が出題されるテストを受験したことはあっても、論争が多い9条はテストに出ないと踏んで、ちゃんと勉強していない可能性が高い。
テストに出せないほど論争的な9条を狙って、あえて国民側の無知につけ込むような形で、アベが9条を標的にするのは、姑息さだけが黒光りする。
なんとしてもアベの改憲野望を挫かねばならない。
自衛隊を明記するとかいう、アベの悪趣味を丸出しにした改憲によって、日本国憲法の体系が破壊されたら、たまったものではない。
憲法は、条文に書いていることも大切だが、条文に書いていないことも大切なのだ。
条文に書いてある事柄だけでなく、条文に書いていないレベルの事柄も分かってこそ、憲法のプロになれるのである。
たとえ憲法の条文では自衛隊を明記してなくても、条文に書いていない余白の部分で、自衛隊には文民統制的な制約は掛っているはずだ。
たぶん。