<共謀罪採決強行>最後は数の力 国会内外、嘆き憤り

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170519-00000119-mai-soci

最後は「数の力」で押し切った。「共謀罪」の成立要件を改めた「テロ等準備罪」を新設する組織犯罪処罰法改正案を審議した19日の衆院法務委員会。自民、公明両党と日本維新の会は審議時間が「目安」の30時間に達すると、大勢の野党議員からのヤジと怒号にひるむことなく、淡々と採決し、可決した。深まりや歩み寄りのない議事に、国会の内外では嘆き憤りの声が相次いだ。

失望した。
私は、深ーーーく失望した。
最初から望みを託したことはないが、アベ政権に失望。
失う望みなどなかったのに、まさかここまでアベ政権に失望させられるとは、思いもよらなかった。
こんな史上最悪の悪法が、先進民主主義国家の日本で強行採決されていいのか!
たかが自称テロ対策ごときで、刑法の大原則を改悪する悪法が許されてはならない。
「目には目を、歯には歯を」ですら実行行為があって処罰されるのに、テロ対策を自称すれば、行為の手前の準備とか共謀とか、そういう意味不明な段階で処罰し放題なのだから、暗黒社会の誕生である。
起こるかどうか分からんテロなんかよりも、刑法の教科書が大きく書き替えられる破壊立法こそ、許しがたい。
超少数派のテロリストよりも、暴力装置を独占して自国民を威嚇するアベ政府の方が、よっぽど凶悪かつ悪質だ。
ヤクザだって全国に2万人、新左翼だって全国に2万人(たぶん)しかいない一方、アベ政府には警察が30万人もいて、自衛隊も20万人ぐらいいるのだから、どーーーー考えたってアベは危険だ。
テロよりもアベが危険だと、はっきりさせないといけない。
しかも共謀罪が成立してしまうと、まるで消費税増税前の駆け込み需要みたいに、施行前の駆け込みテロの危険性さえある。
共謀罪が犯罪を抑制するのではなく、共謀罪によって犯罪が誕生するし、共謀という市場に新たなマーケットさえ花開く可能性があるのである。
実行行為の手前の、準備行為の手前の、計画とか共謀とかいう意味不明な段階で処罰するのは、絶対に大反対だ。
痴漢というエロ行為ですら冤罪が発生するというのに、発生していないテロ行為の、いわば脳内テロの計画・共謀段階で冤罪が発生しないなどとは、誰が信じよう?
自称テロ対策の法律が、刑法の大原則を破壊するテロ立法であって、刑法の教科書を大きく書き替える史上最悪の悪法であろう。
歴史教科書を書き換えて帝国日本の戦争犯罪を薄めるくらいなら、過去の話だからまだしも、今、現在でも適用する刑法の教科書が書き換えられてしまうと、この世が地獄へと摩り替わる。
地獄への道は、善意で舗装されているのである。