枝野幸男氏の主張は筋が通っているのか 衆院選の憲法論議歓迎、自衛隊の存在を曖昧にするな 西修

http://www.sankei.com/column/news/171011/clm1710110006-n1.html

現行憲法の最大の問題点は、平和条項と対となるべき安全保障条項が欠如していることと、自衛隊の合・違憲性をめぐり、果てしのない神学論争が繰り返されてきていることである。
憲法施行から70年を経て、また自衛隊が創設されて以来63年が経過しているにもかかわらず、このような状況が続いてよいはずがない。

それには、米国の対日占領政策が起因しているが、ここでは触れない。
公明党の姿勢にみられるごとく、自衛隊の合憲性は既定の事実であって、自衛隊明記に消極的な見解があるが、憲法学者多数は自衛隊違憲をとる。それに引きずられ、多くの国民の間に、自衛隊の合・違憲について、もやもや感が存在しているのは、歴然たる事実である。
わが国の安全にとって不可欠な自衛隊を、憲法上、曖昧模糊(もこ)とした存在にしておくわけにはいかない。自衛隊の存在を憲法に明記することが、何よりも求められる。

笑ってしまう。
憲法を改正しても、「神学論争」は続くに決まっている。
アベが自衛隊憲法に書き込んでも、合憲違憲の論争は終わらない。
なぜなら自衛隊の存在だけでなく、自衛隊の活動範囲も問題になるし、在日米軍の存在も問題になるし、米軍と自衛隊の関係が問題になるし、あらゆる問題がどんどん湧いてくる。
自衛隊の存在を憲法に明記する」ことによって決着がつくとすれば、怠慢そのものだ。
自衛隊とは、常に、既に、永遠に、問題であり続けるのだ。