日本人の多くが目を背けてきた「沖縄の運命」とはなにか(篠田英朗)

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/57810

それは、沖縄が、地政学的に特別な性格を持っているからある。
朝鮮半島と中国本土を封じ込める形で日本列島から台湾につらなる南西諸島の中央部に位置し、南西諸島で最大の面積と人口を持つのが、沖縄本島だ。その地政学的な重要性は、地図を少し見るだけで、誰でも簡単にわかるだろう。
もちろんその重要性は、人類の技術力が低く、海軍力や空軍力がこの地域にほとんど存在していなかった時代であれば、違うものであった。しかし19世紀以降、沖縄にふりかかる運命は、非常に苛烈なものになった。
特別重要性を持つからこそ、沖縄は西太平洋と東アジアの覇権をめぐる太平洋戦争で激しい戦場となり、アメリカは沖縄から撤退しようとはしないのである。
終戦直後、大日本帝国軍の武装解除を指揮したマッカーサーは、日本の安全は、沖縄に常駐する米空軍によって十分に確保されるという見通しを持ち、そのような政策をとった。日本国憲法の平和主義を強調できたのも、沖縄に巨大な米軍が存在していればこそであった。
このような地政学上の運命にもとづく沖縄の位置づけは、2018年の今日になっても変わらない。
残念ながら、米軍基地の問題は、何人かの政治家の決断や思い付きなどによっては消滅しない。朝鮮半島不安定、中国と台湾の間の緊張関係、そして米国と中国という超大国緊張関係などがなくなるまでは、沖縄問題はなくならない。
沖縄の基地問題の解決の王道は、東アジアの安全保障環境の劇的な改善でしかない。安全保障環境の改善さえ図られれば、沖縄にも必然的に変化が訪れるだろう。しかし改善が果たされるまで、基地問題は続いていかざるをえない。

地政学」といいつつも、地理の話しかしておらず、政治の話が抜け落ちている。
そりゃ地図を見れば、沖縄が地理的に重要な位置にあることが、誰だって分かる。
沖縄の位置を移動させることは誰にもできないから、「地政学的な運命」という駄法螺にも、一理あるように思えてくる。
だが視野を広げれば、沖縄だけでなく日本本土も、「地政学的に」重要な位置にあることが分かる。
沖縄だけの話に切断しようとして、沖縄に「特別な重要性」を見出しているようだが、どうせ沖縄がミサイル二発でやられたら次は本土がヤバいんだから、「地政学」でみれば沖縄は通過点にすぎず、本土こそ標的になるのではないか。
地政学上の運命」は沖縄も本土も、たいして変わりはないし、むしろ安倍のいる東京こそ最も危険だと思われるのだが、ことさらに「沖縄問題」などと称して問題が沖縄だけにあるというふうに作り上げられるのは、見当違いもいいところ。
まして「地政学」と称するのであれば、地理だけじゃなく政治の役割も問われなければならないが、安倍は「朝鮮半島の不安定、中国と台湾の間の緊張関係、そして米国と中国という超大国間の緊張関係」において、何の役割も果たしていない。
日本は朝鮮半島とも近いし、米国と中国の間に挟まれた国だが、なのに安倍は何の役にも立っていない。
安倍の脳みそでは、沖縄に米軍基地の負担を押し付けることしかできず、押し付けの最たる地位協定を改定する考えすら口にも出さず、無能もいいところ。
「沖縄問題」ではなく、これは安倍問題であって、安倍が首相である限り、「地政学的に」最悪であることが一目瞭然だ。
安倍は何もしないどころか、火に油を注ぐだけの愉快犯みたいな奴だが、一方、韓国には偉大な大統領が誕生して朝鮮半島が劇的な改善をしたのだから「朝鮮半島の不安定」は解決したし、「中国と台湾の間の緊張関係」も昔と比べたらマシになったし、「米国と中国という超大国間の緊張関係」があるとすれば、なおさら巻き込まれないように中立を保たなければならないが、そこに沖縄を関与させる「運命」など、どこにもない。
沖縄を移動させることはできなくても、沖縄の基地は政治がマトモになれば県外へ移動できるはずだが、安倍に問題があるから、どうしょうもない。