月曜・・・

掛軸を、何本か隠し持っている・・・
捨てられる寸前だったボロボロの掛軸を、だいぶ前に貰っていた・・・
私は、書画がまったく分からない・・・
日本画を良いとは思わないし、まして書は苦々しい思い出しかない・・・
日本画は現実を美化しすぎているから少女漫画くさいし、書は苦虫を噛み潰したくなる思い出がある・・・
だから掛軸に興味はなかったのだが、いつか分かる日が来るだろうと思って、ボロボロの掛軸を救い出していた・・・
貰った直後に掛軸を一度だけ開いてみて、金目の物はない、と判断していた・・・
作家銘を見てもピンと来ないし、絵を見ても山水画ばかりで、まったく金にはならないブツだと見切っている・・・
ところが今日、ゴミ袋に入って埃まみれの汚い掛軸を、3年ぶりに開いてみた・・・
ボロボロで、シミだらけで、シワだらけの、軸先が取れている物がある、忌まわしい掛軸を、素手で鷲掴みした・・・
1本目を開いてみると、いきなり「南無妙法蓮華経」の一行書が出てきて、ゾッした・・・
2本目は「朕惟我皇祖皇宗國」という明治の教育勅語の軸で、ゲンナリした・・・
3本目を開いた時、