土曜・・・

別の骨董屋を覗いてみた・・・
3000円で、有名作家の小さな花瓶が、あった・・・
私好みの焼き物ではない・・・
キレイで派手な焼き物は、まったく興味がない・・・
知識がないので、作家モノの作品か、弟子が作った窯モノの作品か、分からなかった・・・
箱には、十四代×××と書いてあったので、作家モノくさい・・・
代々続く有名作家の花瓶が3000円なら、安いのではないか・・・
と値段に目が眩んで、危うく買いそうになった・・・
まったく知識がないから、花瓶をじっくり見て、自分の目だけで判断する・・・
花瓶そのものは、凡庸だ・・・
超絶技で有名な作家のわりに、どこにでもありそうな花瓶・・・
作家モノでもピンからキリまであるし、弟子の窯モノの作品かもしれない・・・
底を見れば、作家銘の字がヘタクソだった・・・
箱を見れば、十四代×××と書いてある字が、ぎこちなかった・・・
「十」の二画目の伸ばしが、少し震えている・・・
しかも箱の赤い作家印が、手書きに見えた・・・
箱の赤い落款の線が歪んでおり、手書きの疑いがある・・・
落款が正方形になっておらず、下の赤線が斜めになっているのだ・・・
こんな事が、あるのだろうか・・・