<山本担当相発言>現場の学芸員「事実誤認」「理解ない」

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170417-00000043-mai-soci

山本幸三地方創生担当相の「学芸員がん」発言に対し、名指しされた京都市・二条城の関係者、関西の学芸員から疑問や批判が相次いだ。
山本氏は二条城について「文化財のルールで火も水も使えない。花が生けられない、お茶もできない」などと発言。しかし、管理する元離宮二条城事務所の久野育・総務課長は「基本的にかなりの事実誤認があると思う」と首をかしげる
昨年10月のイベントでは国宝・二の丸御殿の大広間や黒書院などで能や生け花が実演されており、久野課長は「そもそも担当相が二条城に来られたわけでもなく、さまざまな報告を読んで勝手に間違ったイメージを作っているのでは」と疑問を呈した。
関西地方の文化施設で展示などを担当する30代男性は「文化財を守り伝える学芸員使命や現場への理解がないのか。観光部門との連携は必要だが、私たちがそこに注力するのは専門領域を越える」と話す。学芸担当の50代男性は「『いちいち構ってられない』という話。観光面を重視する文化庁の日本遺産事業も同じ発想だ」と指摘した。
また、博物館で展示を担当する40代男性職員は「学問は人に見てもらい、広げないと意味がないが、観光は学芸員だけでなく皆でやる仕事」と話した。

許しがたい。
辞任すべきだ。
文化大革命の知識人粛清じゃあるまいし、貴重な文化財をまもる守護神たる学芸員を「一掃」するなどという大放言を許してはならない。
たかが金儲けのインバウンド狙いで、唯一無二の文化財文化遺産を使い放題で公開し続けたら、どうなるか。
文化財に液体をバラまく人が現れるわ、文化財に落書きする奴もいるわ、陳列ケースに入れても文化財は照明に弱いわ、しかも地震が来るから文化財を紐でグルグル巻きにもせなあかんわで、公開すること自体が危険を伴い、ろくな事がない。
それら文化財を守り抜く警備人たる学芸員を、あろうことか大臣が反知性主義を丸出しにして粛清ならぬ「一掃」を企てるのは、日本の歴史文化遺産伝統を破壊する愚劣極まりない失言である。
そのへんの頭のおかしい極右やネトウヨが言うなら無視できるが、アベ政権の大臣が発言すると、ほんとに学芸員を「一掃」しかねないから危険だ。
全国に学芸員は1万人にも満たないようだが、人間を狙った「学芸員はがん」発言を見過ごしていれば、かならず次は、文化財が狙われると思う。
人文系のプロ中のプロともいうべき学芸員を平気で切り捨てるような発言をする大臣がアベ政権の中枢にいる以上、学芸員の次は、文化財が狙われている、と警戒した方がいい。
インバウンドという金脈に目がくらみ、文化財を金儲けの道具にしたら、一歩間違えたら北京の故宮博物院のようにスターバックスが開店するかもしれず、アベのせいで日本に危険が迫っている。
学芸員への理解がなく、文化財を守る意識すらない政治家が、国民の命や財産や領土を守れるはずがない。
アベ政権が国民を守らないのは、国有地叩き売り疑惑の森友学園問題に対する不誠実な対応で明らかだ。
あげく森友隠しをするために、サリンだのミサイルだのと脅威を煽って国民を恐怖のドン底に叩き落としたアベの罪は重すぎる。
だからアベ政権を倒して、野党に政権交代せねばならないのである。