内閣改造 総理は改憲も長期政権も諦めていない 三浦瑠麗氏

http://www.sankei.com/premium/news/170813/prm1708130019-n1.html

改造内閣の顔触れが決まりました。私の印象というと、安倍総理憲法改正も、総裁3選も全く諦めていない。引き続き、長期政権に意欲満々であるということです。そういう意味では、一にも二にも党内力学を意識した政治的戦術と理解すべきです。
内閣支持率の低下を受け、安倍政権があたかも「崩壊前夜」のような印象を振りまくメディアもありますが、政治の根本を見ない希望的観測にすぎません。細田派、麻生派額賀派、岸田派、二階派の主要5派閥は安倍政権を支え続けると明言しているのですから、自民党内は平常運転なのです。
安倍官邸からすれば、政権から距離を置く石破茂元地方創生相や野田聖子総務相は怖くありません。石破氏は、政治家としての経験や実力が総理に比肩し得る、党内唯一の存在ですが、党内力学的には厳しい。石破氏にチャンスが回ってくるのは、自民党が政権転落の危機にあるときだけでしょう。それは、ご本人も分かってらっしゃるのではないかとお見受けします。

それぞれ、党内の人望や知名度には、相当程度ばらつきがあります。現段階で、ポスト安倍の本命ということにはならないでしょうけど、最後は党内力学で決まります。総理が、現在の党内力学と実力で選んだ結果、彼らにポストが回ってきたのですから、それは重要な指標になります。
いずれにせよ、今般の内閣改造ではっきりしたのは、当分の間、日本政治の主役は安倍総理であり続けるということです。

ぜんぜんダメ。
三浦は「私の印象」として「安倍総理憲法改正も、総裁3選も全く諦めていない」などと笑えるギャグを飛ばしているが、次の文では「印象を振りまくメディア」は「希望的観測にすぎません」というふうに謎の上から目線で切り捨てており、これだと三浦もメディアも「印象」レベルの、どっちもどっちの「希望的観測」の域を出ていない。
三浦によれば「政治の根本」を見ればいいらしいのだが、後続文では自民党内の狭い「党内力学」しか書かれておらず、これのどこが「政治の根本」なのか分からないし、自民党内のセコい人間関係なんかでは「政治の根本」になりえないであろう。
しかも三浦は「政治の根本」が分かるほど聡明らしいのに、なぜか森友・加計問題で安倍がはたした力学には目がいかず、どういうわけだか「当分の間、日本政治の主役は安倍総理であり続ける」などと垂れ流していて笑ってしまう。
言うまでもないことだが、森友・加計問題は、いろんな人を介して、あらゆる理屈が捏ね繰り回されているから、パッと見では分かりづらくなっているが、力学の根本からいえば、安倍が行政府の長なんだから、逃げ切れるはずなかろう。
「当分の間、日本政治の主役は安倍総理であり続ける」などとトンデモ説をブチかます三浦だが、数年後に読めば赤っ恥モノであろう。