「撃ち落とさなければ、日米同盟どうなる」外務副大臣

http://www.asahi.com/articles/ASK8H62H4K8HUTFK018.html

佐藤正久外務副大臣(発言録)
 北朝鮮から日本の上空を飛び越えてグアムの方へ(ミサイルが)行く。そういう時、日本の自衛隊は本当に撃ち落とさなくていいのか。日米同盟の真価が問われている。リスクを共有しない同盟はない。もしも(北朝鮮からのミサイルが)日本の上空を飛び越え、(日本が)撃ち落とせるのに撃ち落とさず、グアムに被害が出たら、日米同盟はどうなると思うか。皆さんの商売でも、自分が本当に苦しい時に親友と思った人間が背を向けたら、もはや親友とは言えないかもしれない。まさに今、同盟国・日本の覚悟が問われている。(「英霊にこたえる会」と「日本会議」が主催した「戦没者追悼中央国民集」のあいさつで)

あかん。
わろてまう。
8月15日の靖国神社の参道で、佐藤正久とかいう政府の人間が、日米同盟を「親友」にたとえるのは、ブラックジョークだろう。
靖国神社は太平洋戦争で散った、え〜〜れ〜〜(英霊)を祀っている宗教的な空間だが、その特殊なイデオロギー装置の場において、米国を「親友」だと公言する奴がいるとは、笑えてくる。
え〜〜れ〜〜は、靖国で会おうと言って死んだはずだが、まさか72年後に日本政府の人間が「日米同盟の真価」「グアムに被害が出たら、日米同盟はどうなる」と言い出したら、死んでも浮かばれん話だ。
しかも靖国神社には、なんか変な軍服のコスプレした一般人が出没するらしいが、まぁ、その程度なら仕方がない。
だが、外務副大臣という立場にある日本政府の人間が、72年前にアメリカと闘った英霊がいる場所で、コロッと手のひらを返して、日米を「親友」だといえるのだから、コスプレ軍服おやじより酷い。
まぁ、佐藤正久とかいう奴は、共謀罪の時も法的素養のない酷いことを吐いていたから、レベルが低いんだろうけど、いくらなんでも靖国神社の歩道で、お笑いコントじゃあるまいし「同盟国・日本の覚悟」などとアジりだしたら、英霊も泣くで。
しかも日米同盟が「親友」だとしたら、大変だ。
なぜならアベ政権における「親友」とは、お友達のために岩盤規制を破壊して、公有財産130億円をくれてやることだと、加計問題で発覚したばかりだから。
「親友」というお涙頂戴の美しい言葉でごまかしているが、アベ自民党の「親友」とは、法的規範をブチ壊して、税金をプレゼントすることなのだ。
だからアベ政権は、憲法解釈を破壊して、バカ高い値段で無駄な兵器をアホほど買いまくって米国に貢いで、自衛隊と米軍の一体化がすすめているのであろう。
もはや自衛隊は、われわれの知っている自衛隊ではない。
自衛隊は米軍との「親友」ではなく下請けである以上、日米軍事一体化した自衛隊憲法に明記するのは絶対に反対だ。
憲法を変えるのではなく、日本の指導者層に染みついた対米従属の奴隷根性を叩き直さなければいけない。
強い国に媚いる奴隷根性と、強い軍に憧れる小児病、この2点を克服することなしに、自衛隊明記という憲法改正は断じて許されない。