「蚊帳の外」否定に躍起 日朝会談年内実現に4兆円ブラ下げ

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/228595

金正恩を振り向かせ、蚊帳の外から抜け出すために、安倍首相はどれだけの規模の経済支援を準備するつもりなのか。
朝日新聞によると、北朝鮮日朝国交正常化が実現すれば、100億〜200億ドル(約1兆90億〜2兆180億円)の経済支援が望めると計算しているという。1965年の日韓国交正常化に伴う経済支援では無償・有償あわせて5億ドルが支払われた。この額は当時の韓国の国家予算のほぼ2倍今の北朝鮮の国家予算は約2兆円とされるから、経済支援が4兆円程度に膨らんだって、おかしくないのである。
「外交の基本は相手国の信頼を得ること。札ビラで頬を叩き、北朝鮮をさげすむような手法は外交というより、大人の対応とは言えません。仮に対話が実現しても、拉致被害者5人の帰国から15年が過ぎた今、北が『実は他の被害者も生きていました』と認める勝算はどれだけあるのか。安倍政権の対北外交は何ら戦略もなく、常に行き当たりばったり。蚊帳の外批判にムキになって反発し、日朝対話を模索しているだけなら、必ず深みにはまります」

おかしい。
植民地時代の法的な賠償を、経済支援にスリ替える手口が、許されるわけがない。
金額を算定する場合、相手の国家予算を基準にして考えるのは、なおさら許しがたい。
加害国である日本が、謝罪と賠償をする立場にあるわけだから、相手の国家予算の事情を考慮するのではなく、日本がどれくらい払えるのかを考えるべきだ。
1965年の日韓国交正常化では当時の韓国の予算の2倍の5億ドルの経済支援をした、と喧伝されるが、これは当時の日本の外貨準備高18億ドルでいうと、約3分の1になる。
だから今の北朝鮮の国家予算は約2兆円であっても、その2倍の4兆円の経済支援だと安く見積もるのではなく、今の日本の外貨準備高100兆円を基準にすれば、その3分の1の30兆円ぐらいは払うべきであろう。
1965年は韓国が困窮していた時代であり、2018年は北朝鮮が困窮している時代なのだから、相手の弱みにつけこみ、相手の国家予算を基準にして考えるべきではない。
そういえば、安倍はトランプに51兆円貢いだ。