木曜・・・

週末が近づいている・・・
土日になれば、骨董屋へ行きたくなる・・・
断捨離すべくヤフオクで不用品を売っているのに・・・・
ヤフオクで売った金額の10分の1までなら骨董屋で買ってもええかな、とスケベな計算までして・・・
4週間で4点ほど買ってしまったが、次のターゲットは、狙いを定めてある・・・
1点買ったら次はコレ、コレを買ったら次はアレ、アレを買ったら次はソレ、というふうに地獄は連鎖していく・・・
骨董蒐集にはまれば、そこは地獄の一丁目・・・
なんとか蒐集をやめようとしても、それは禁煙に等しい気合いが必要になってくる・・・
以前、蒐集をやめた時は、どれもこれも高くて買えず、自然と足が遠ざかった・・・
高いといっても、1000円3000円の話だが、その値段じゃ買えへん、というケチな意地を貫き、蒐集をやめた・・・
あの時買わなかった壺を、ふと思い出すことがある・・・
1ヵ月後、3ヵ月後、半年後に、突然、あの壺を思い出す・・・
思い出すというよりは、トラウマのような感じで、壺が脳内をフラッシュバックするようになる・・・
あの壺を買っておけばよかった、という後悔がジワジワと募り始める・・・
もう売れて無いやろなという諦めが、ダメ押しで骨董蒐集を断念させる決定打となる・・・
後悔、諦め、時の経過、それらが骨董熱を自然蒸発させるのであった・・・
ところが、である・・・
3年ぶりに、なぜか骨董屋を覗いてしまった・・・
断捨離しているのに、また物を増やしてしまった・・・
しかも3年経過して、以前なら買わなかった分野の物まで、物色している・・・
書画とか、物故作家の陶芸とか、みやげ物レベルの陶芸は、すでに買った・・・
偽物くさいグレーゾーンの茶碗とか、超有名作家の偽物かもしれない出来損ないの壺を、欲しくなっている・・・
以前なら絶対に手を出さなかった物や、バカにしていた物を、安くはない値段なのに手に入れたくなる・・・
3年間骨董蒐集をやめて、時が経過した結果、さらに蒐集のテリトリーが広がってしまったのだった・・・
私はパワーアップして、還ってきたのだ・・・