骨董その8

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ワイングラス・・・

たぶん吹きガラス・・・

脚の部分に注目してほしい・・・

手に持つところが、リングみたいに輪っかになっている・・・

こんなシャレたグラスを、誰が作ったのか分からない・・・

いつのガラスかも分からない・・・

だけど5客1万5千円で買った・・・

5客セットでも、誰も私とワインを呑む人はない・・・

このまま孤独死していこうと思う・・・

携帯電話は、すでに解約している・・・

私とワインを呑む人は、もう、いない・・・

だから酒は、いつも一人で飲む・・・

しかし、このグラスは使ったことがない・・・

私には、コンビニで100円で売っているコップ酒で満足や・・・

コップ酒を握りしめて、酔った勢いでテーブルをコップで叩く・・・

アベ政権への怒りを燃やしつつ、酒に酔ってはコップを雑に扱うので、こんな1客3000円のワイングラスは使えない・・・

コンビニ酒の方が、コップの中に、昔の夢が見えてくる・・・

叶わなかった夢が、コップ酒の底に浮かび上がってくるのだった・・・