泣いて断念

2万円のフランスのワークジャケットを買おうか、1ヵ月間、悩み抜いた・・・

そしたら、いつの間にか暑くなってしまった・・・

こんだけ暑くなると、去年買ったリネンのジャケットで十分だ・・・

フランスに恋焦がれて、ジャケットを買うつもりで、老後の資金から2万円を抜いていた・・・

だけど踏ん切りがつかず、悩み抜いた果てに、暑くていらない、という結論に達した・・・

私服で2万円もする物なんて、ここ10年どころか20年は買っていない・・・

昔は、騙されて6万円のダウンジャケットを買ったり、2万の北欧のセーターを買ったりしていた・・・

さすがにスーツはポールスミスで7万円ぐらいの物を神戸大丸で買ったりしたが、私服で高い物を買う気がしない・・・

時計にも、靴にも、車にも興味がないので、せめて服ぐらいは金を使ってもいいかな、と思う時もあるが、私は重度の骨董蒐集癖があるので、服にすら金を使えない・・・

老後のための貯金、といっているが、ここだけの話、実は20年後ぐらいに、すごい美術品を買いたいな、と今から狙っている・・・

東京の美術品オークション会社のカタログと落札結果は、5年ぐらいデータを集めているが、まだまだ高い・・・

茶道人口が激減しているので、高価な茶道具がもっと大暴落してくれないか、と強く祈願している・・・

中国美術品は、憎むべき中国の富裕層が高く買い上げているので、とっくに諦めた・・・

やはり日本人たるもの、日本のワビ・サビ・幽玄・優美な茶道具にこそ、狙いたいところだ・・・

願わくば20年後か30年後には、大暴落していますように・・・

それまで私は、人生を賭けた貯蓄を続け、無駄遣いは撲滅しよう・・・

ほんとうに美しい日本の美を求めて、眼力を養わねばならない・・・

まだまだ中途半端な美に惑わされているが、真に美しい物を見抜かねばならない・・・

桃山~寛永の公家趣味丸出しの茶道具、藤原時代の仏画平安時代の古筆こそ、最高である・・・