<ブラジル>「情報戦」外交に疑問も ジャパンハウス開館

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170501-00000061-mai-int

日本政府は4月30日、新広報拠点ジャパンハウス(JH)をブラジルのサンパウロに開館した。日本の「正しい姿」の発信を目指す安倍政権の肝煎り事業だが、現地では効果を疑問視する声もある。
 「プロパガンダ施設ではありません。さまざまなものを織り交ぜながら、本当の意味での日本を知っていただくということをスマートにやっていきたい」。開館式後、「正しい姿」の認識を報道陣に聞かれた薗浦健太郎副外相は、JHで政府の主張を前面に出す意図はないと強調した。
 JH構想の発端は自民党が2014年3月に設置した「外交再生戦略会議」の提言。中国と韓国との「情報戦」を念頭に、領土問題や歴史認識で日本の立場を発信する必要性に言及した。だが、政治的意図が強い広報は反発を招くとの懸念は政府内にも出ていた。
 サンパウロJHでは当面、をテーマにした芸術品の展示や日本酒の販売、高級和食レストランの営業などを展開する。外務省戦略的対外発信拠点室の中原直人室長は30日、報道陣に「ソフト路線への転向か」と問われ、「いきなり難しい話をせず、まずは日本のファンをつくる」と述べた。JHの予算が確保できている19年3月までに、何らかの形式で領土問題と従軍慰安婦問題を取り上げるかとの質問に、中原室長は「端的に言えば、取り上げる」と明言した。
 これに対し、JH運営委員の一人でブラジル日本文化福祉協会の呉屋春美会長は、他国と対立的な情報の発信は「ブラジル人には通じません。ここは全ての移民を受け入れてきた国ですから」。他の日系人団体の幹部らも長年ブラジルで日本文化を「広報」してきた自負を表明しつつ、JHに関し「おれたちが伝えてきたのは『正しくない日本』だったのか」などと批判した。日本政府は年内にJHをロンドンとロサンゼルスにも開く計画だ。

バカげている。
麻生政権の時に、国立のマンガ喫茶を作るとかいう危機が迫っていたが、あの時は民主党政権交代できた為、ギリギリで危険を免れた。
今、アベ政権がやりたい放題やらかして、「情報戦」という名の歴史修正主義の殿堂を開館させてしまっても、政権交代できるほど野党が正当に評価されていない日本の悲劇・・・
しかもアベのハウスのごとき「ジャパンハウス」が、多くの移民が日本帝国から棄民させられたブラジルの地で建つのは、なんたる因果であろうか・・・
かつて日本帝国は、国家ぐるみのプロパガンダで移民計画をブチあげ、甘言を弄して移民を推奨し、移民先では棄民のように過酷な労働に従事させたという。
悲劇の地であるブラジルに、日本政府が土足で踏み込んだあげく、おそらくは日系人の団結力をモノ欲しそうな目で見やりつつ、「ジャパンハウス」なる国家ぐるみのプロパガンダ御殿を作るのは、あまりにも許しがたい。
慰安婦問題で国家責任をどーーーしても認めたくないがばかりに、歴史戦だか情報戦だか知らないが、アベの趣味を丸出しにしてムダ金を費やすのは、脳みそまで異次元緩和化したアベノミクスであろう。
金融は緩和しても、脳みそまで緩和してはならないのである。