水曜・・・

買った・・・

掛け軸を2点・・・

ヤフオクで、送料込みで計4500円で落札・・・

これで45点目・・・

小さな鳥の絵・・・

墨絵で鳥が描かれ、余白がたっぷりあって、3分ぐらいで描けそうな絵・・・

墨の濃淡によって、鳥がヌルヌルした感じになっている・・・

墨絵だけで、鳥がヌッ!と飛び出しそう・・・

こういう、ヌメヌメした鳥の絵は、他の作家も題材にしているから、定番の絵・・・

よくある感じの絵だから、他の作家でも、見たことがある・・・

見た、というか、買ってしまうところだった・・・

鳥が飛んでいる墨絵で、余白がいっぱいあって、手抜きスレスレの、勢いだけでパーーーッと描いたような作品は、他の作家も描いているから、同じような絵を買う寸前までいった・・・

だが、鳥を見比べてみて、私が最初に買った鳥の方が、筆数多く、鳥らしい原型をとどめた絵だから、見送る・・・

よくある題材の絵に手を出すと、他の作家の同一題材の絵も気になって、見比べる羽目に陥り、地獄が始まる・・・

1つ手を出したら、次も買わなきゃいけないような切迫感を覚えて、地獄に終わりはない・・・

骨董収集は、終わりなき苦しみに喘ぐことになる・・・

鳥の絵の残像をふりきって、それとは別に、2点目に、関西のユーモラスな俳画を買った・・・

これまた5分ぐらいで描いたような、俳句と絵がセットになった、勢いだけで誤魔化した臭い俳画・・・

こういう手抜きっぽくて、筆数の少ない、枯れた感じの絵が、私は好きだ・・・

田舎臭さと、垢抜けなさがあって、親しみが湧く・・・

ヘタウマ調の絵ほど、心に残る・・・

こんなヘタクソな絵は、当然、美術館に入らない・・・

美術館に行けば見れるような、有名作家の作品には、興味がない・・・

今でも美術館で展示される、近代の日本画は、昔から値段が高かった・・・

有名作家の作品は、戦前、大正期の好景気の時代に、造船会社の社長とか、酒造会社の社長が集めていた・・・

私は、そういうものに一切、興味がない・・・

私が興味あるのは、一般の、普通の家にあったような日本画・・・

当時の普通の人が見た、普通の日本画を、私は見たい・・・