京都市長選、門川氏が4選

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任期満了に伴う京都市長選は2日投開票され、無所属現職の門川大作氏(69)=公明、自民府連、立憲民主府連、国民民主府連、社民府連推薦=が、弁護士の福山和人氏(58)=共産、れいわ新選組推薦=と元市議の村山祥栄氏(41)の無所属新人2人を破り、4選を果たした。投票率40・71%(前回35・68%)だった。

 急増する観光客が市民生活に影響を与える「観光公害」対策や財政再建などが主な争点だった。

 「共産対非共産」の構図だった過去2回の選挙戦とは異なり、平成20年の市長選に出馬し善戦した村山氏が注目を集めた。同様の構図となった20年の市長選では共産系候補に僅差に迫られた経験から、門川氏の陣営は大物議員を続々京都入りさせるなど当初から支援者の引き締めに奔走した。

 京都府の西脇隆俊知事や地元経済界などの支援も受けて「オール京都」体制とともに3期12年の実績もアピールした門川氏が支持を広げた。

 福山氏は、京都で比較的厚い支持基盤を持つ共産党が推薦し、街頭演説ではれいわ新選組山本太郎代表も駆け付けたが、無党派層に浸透しきれずに一歩及ばなかった。

民主党政権の悪夢は、終わっていない。

京都市長選は、平成20年度と同じような三つどもえの構図になった。

しかし、接戦は再現されなかった。

平成20年は、自民党がボロボロになり、マスコミは野党に好意的で、政権交代への熱が高まっていた。

ところが平成21年、どこかの政党が大きく国民を裏切り、多くの有権者を失望させ、政権交代を悪夢へと変えてしまった。

どこかの政党が10年前に悪夢化し、野党全体の信頼を失墜させたため、いまだに野党全体が風評被害を被っている。

10年前の悪夢に飽き足らず、どこぞの政党の残党は、京都で自民党とグルになって現職市長側につき、「反共」広告を知らないフリをする。

どこぞの既成政党が、いまだ終わりなき悪夢を続けている一方、れいわ新選組の存在は、大きい。

れいわ新選組が国政に登場したことで、久しぶりに左派的な新党が誕生した。

だから京都市長選に注目していたが、率直にいって、京都に生活苦や生きづらさをイメージできなかった。

京都は、土地バブルや観光バブルや民泊バブルのイメージが強い。

京都人は、京都が一番だと思っており、他の自治体と比較して行政支援が手薄であっても、それでも京都が一番だと総合的に判断するはずだから、現職を落とすのは困難だろう。

バブルに浮足立ち、だらしない野党が本当に存在する京都で、共産・れいわ推薦の新人が現職市長に迫れたのは、特筆に値する。

京都という、日本でも有数のカネの匂いがする都市で、こういう結果が出たのだから、全国に目を転じれば、「れいわ」には伸びしろが山ほどある。

山本氏を甘く見るなよ、と既成野党に向かって言いたい。