土曜・・・

72時間、号泣してきた。

父が入院してから3日間、号泣してきたが、そろそろ冷静になった。

現実を受け止めざるをえない。

日常生活に戻ろうとした矢先に、病院から電話がかかってきた。

1ヵ月ぐらいの入院、というのが最初の話だったが、退院はまだ先になりそう。

1ヵ月後は、別の病院へ移って、治療を続ける。

そんな話を医者から聞かされて、私の号泣は、ふたたび始まった。

父が家へ帰ってくるのは、まだ先なのか、と思うと、かわいそうでならない。

父がやり残した仕事を、私が片付けたのだが、事務所の書類をめくると、私が書いたメモ書きまで綴じてあった。

父は、去年から体調を崩し、私が代わりに打ち合わせに出かけたのだが、その時の私のメモを、父がファイルに綴じていた。

この仕事は、父と私の合作のような感じになり、私は、ファイルを見ただけで、涙が込みあげてくる。

いつまでも泣いてばかりではいられないから、別の事を考えよう。

いま、新型コロナの影響によって、厚生労働省が生活資金を10万円ぐらい貸し付けているらしいから、その事を強く考えたい。

父は、新型コロナではなく、去年から続く重い病気だ。

だけど、新型コロナの影響による10万円貸付けに申し込むべく、私はストーリーを考えた。

父の病気は、まったく新型コロナではないけれども、私は力強くで、父と新型コロナを結びつけるストーリーを閃いた。

なんて私は頭がいいんだ。

よし、これで行政の窓口に相談しに行こう。