水曜・・・
14時間、号泣している。
父が、救急車に運ばれて、病院へ行った。
去年から、症状があった。
難病のようだ。
病名は、書かない。
ネットで調べると、更新の途絶えたブログが多い。
それでも父は、若い。
父ぐらいの年齢であれば、首相をやっている人もいる。
あの忌まわしい首相を見ただけで、なぜこの人ではなく、私の父が難病なのかと、この世の理不尽さに憤りを覚える。
怒りと哀しみで、私は朝から号泣し続けた。
父が病院へ運ばれた後、午後から、私が医者と会った。
医者と話をしている時も、私は号泣するし、車の運転をしている時は、なおさらだ。
母よりも、弟よりも、私は身勝手に、人前で号泣することをやめない。
これだけ私が泣き喚いても、実はまだ、父は入院中だ。
難病で、正式な薬がなく、重い薬はあるが副作用があって、薬を減らさなければならない、そんな状況。
今夜は眠れず、久しぶりにビール缶を開けた。
安物のビールを呑んでいると、父がビール缶を開けるのも難しいことに思い至り、さめざめと泣く。
非常に危機的だが、私は今日、自分が幸福だと気づいた。
今まで忘れていたが、実は私、実家で父と暮らしていたから、ずっと幸福だったのである。
そういえば私は幸せな毎日を過ごしてきたんだな、と思い出して、何年かぶりにハッピーな気持ちでいる。