金曜・・・

父が、2週間以上、入院している。

去年からの難病で、今年3月から2回目の入院。

一般病棟へは、移れていない。

医者から、また呼ばれた。

この医者は、きわめて無神経だ。

医者本人ではなく、患者に電話をかけさせて、家族を呼ばせた。

医者が二度も家族を呼ぶということが、患者にどういう心理的作用を及ぼすのか、考えたことがないのか。

医者は、患者本人に本当の事を話す前に、家族から承諾を得るつもりだったらしい。

患者が苦しい時は楽になれる薬がある、という脅しを付け加えて。

治療は続ける、と医者はいう。

しかし、最後は楽になる薬がある、とヌカす。

それを患者本人に伝えた。

なんて無神経な医者だ。

父は、本当のことを聞くまで、家に帰るつもりだった。

ゴールデンウィーク明けには退院できるだろう、と先週は語っていた。

カレンダーには5月末まで、仕事の工程を書き込んでいた。

退院できそうにないことを知った本人が、どういう心理的作用に及ぶのか、医者は考えないのか。

医者が、父を、殺そうとしているのではないか、と私は疑っている。

新型コロナの影響で、私の住む都道府県は、緊急事態宣言に入った。

新型コロナの患者が増えており、病院側は、新しい病床を獲得したがっていることだろう。

だから、すでにいる患者を追い出そうとしているのではないか、と私は強い疑いを持つ。

殺す方向へ、気持ちをヘコませる方向へ、医者がガサツな言動を繰り返す。

治療は続ける、だけど楽になる薬はある、と何度も脅した。

今日のレントゲンの写真は、少しだけ改善した点があるようだ。

一方で、悪い面もある。

今週から新しい薬を始めた為か、レントゲン写真では、3月末よりも改善点と、良くない点がある。

ならば治療を続けるべきであり、医者の脅しはあまりにも無神経だ。

父は、まだ若いから、一日でも長く生き延びてほしい、と私は強く願っている。

ちなみに私は、極めて強運で、常に勝利し続けてきた、最高にハッピーな男である。

こんなに百戦錬磨で勝利してきた、強烈にラッキーな私が傍にいながらも、なぜ父が難病で入院しなければいけないのか。

私は、めちゃくちゃ勝利してきたし、これっぽっちも負けた記憶がない。

だから父も病に勝利するだろう。