月曜・・・

油絵も良い・・・

戦後に活躍した洋画家・・・

抽象的な花の絵と、外国の風景画・・・

戦後の絵だから、垢抜けている・・・

見ていると、心に沁みてくる・・・

ずっと見ていて飽きない・・・

その絵の中に入りたいとさえ思う・・・

油絵も、よーーーーく見ると、良さが分かってくる・・・

私の専門は、焼き物と掛け軸だ・・・

焼き物5年、掛け軸1年半の私から見れば、油絵はアウェーである・・・

油絵のようなバタ臭い物は、注意深く避けてきた・・・

しかし美術館で、3か月に1回の頻度で、3年ぐらい見続けてくると、油絵の良さも分かってくる・・・

GWは、美術館に行きたかったが、コロナで閉館中・・・

仕方なく、家で断捨離している・・・

自分の所有物だけでなく、家族の物も私が勝手に断捨離している・・・

私は、自分の物は、ある程度、断捨離できた・・・

まだ物が残っているが、売りづらい物ばかり・・・

しかたなく家族の物を、私が代わって断捨離してあげる・・・

家の倉庫を探っていると、謎の絵があった・・・

油絵2枚で、作者名を見ると、知らない人・・・

ネットで調べてみると、まぁまぁな金額で取引されている洋画家・・・

三越の画廊や、有名画廊が取り扱った作家で、美術館にも収まっている・・・

これは売れそうやな、と思って、ヤフオクに出品するつもりだった・・・

これを売って回転寿司を食いに行こうかと思ったのだが・・・

絵の額縁を雑巾で拭き、額のガラスについたカビらしき斑点を拭き取っている時に、絵が名残惜しくなってくる・・・

1970年代の絵で、よくある感じの風景画なのに、心に沁みてくる・・・

コロナでめちゃくちゃになった時代だからこそ、1970年代の戦後日本の明るい絵が、妙に郷愁を誘い、心に残るものがある・・・

懐かしいな、と当時を思い出しながら、絵を眺める・・・

生まれてなかったけど・・・

売るつもりで倉庫から引っ張り出してきた絵だが、いまでは自分の部屋で隠し持っている・・・