土曜・・・
美術館に行ってきた・・・
いつも以上に時間をかけて鑑賞した・・・
私は、1点あたり5分の時間をかけて、美術品を見る・・・
ところが、もっと時間をかけるようになった・・・
2m×2mくらいの大作になると、1時間ぐらい立ちっぱなしで作品を見ていることがある・・・
誰よりも時間をかけて、じっくり粘って鑑賞することが、私の方法である・・・
もともと私の専門は、焼き物と掛け軸だったのだが、最近では、油絵もイケるようになった・・・
美術館では、焼き物や掛け軸は、ガラスケースの中に収まっており、距離感がある・・・
しかし油絵は、壁にかかっているだけだから、至近距離で舐めまわすようにジロジロと視る・・・
そうすれば油絵の良さも、私は分かってきた・・・
焼き物や掛け軸など、茶室に入るもの以外を認めていなかった私ですら、油絵もまぁまぁイケるようになった・・・
おそらく油絵であれば、時間をかけて鑑賞すれば、所有者に勝てるからだ・・・
この絵を買った人よりもじっくり作品を見て、所有者ですら気づかないところまで私の眼力で作品を見破ってやろう、と心掛けてみる・・・
焼き物であれば、結局は手にとってみなければ、作品の良さがわからないから、美術館ではガラスケースが邪魔だ・・・
掛け軸も同様に、顔を近づけて匂いまで嗅がなければ、作品の良さが分からないから、美術館のガラスケースは言語同断だ・・・
しかし油絵は、壁にかかるだけで無防備な状態にあり、私は顔を近づけて、上から下まで、隅から隅まで、ずっと見続けることができる・・・
絵の所有者ですら、ここまで丁寧に見ないだろう、というぐらい作品と対峙すれば、いろいろ気づくことがある・・・
時間をかけて鑑賞すれば、分からなかったことが、分かるようになるのだ・・・