保守論壇誌『月刊日本』が選ぶ、2019年5つの「憂国」ニュース

 (https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191230-00209834-hbolz-soci

7月に行われた参議院選挙で、山本太郎氏率いるれいわ新選組は2議席を獲得した。これにより、「山本太郎現象」がにわかに注目されるようになった。
 山本氏はしばしばアメリカのバーニー・サンダースと比較されるが、経済思想家の斎藤幸平氏によれば、両者は大きく異なるという。

 サンダースの場合は、サンダースを支える社会運動が大きな力を持っており、サンダースはあくまで一つの駒にすぎない。そのため、仮にサンダースがいなくなったとしても、特に影響はない。他方、れいわ新選組山本氏個人のカリスマ性に依存しているので、山本氏がいなくなれば、その勢いは一気に萎んでしまうだろう。これが斎藤氏の見立てである。
 来たる衆院選挙で、れいわ新選組の真価が問われることになるだろう。

ぜんぜんダメだ。

山本太郎氏を正当に評価できていない。

確かに、山本氏の「カリスマ性」がズバ抜けているから、「依存」しているようにも見える。

だが問題は、そんなことではない。

山本氏以外の野党に、カリスマが存在していないことが、最大の問題なのだ。

既成野党を見たら、ろくな政治家がいないし、いまは90年代かと錯覚してしまうほど、古くて見飽きた面が並ぶ。

山本氏の「カリスマ性」がひときわ輝いて眩しいほど、既成野党にはカリスマがいないし、顔が古いし、言葉が教科書に載ってたような借り物だし、大企業の従業員みたいな一見小奇麗だけど魅力の欠けた薄味のペラペラ人間ばかりなのが、問題だ。

既成野党の主張は正しくても、人間としての魅力を著しく欠いただけでなく、消費税増税を反省していないから、こんな連中を許してはいけない。

山本氏が、たった6年で見違えるほど成長して、われわれを驚かせたのに、既成野党は7年経ってもあのザマだ。

山本氏の「カリスマ性」が問題になるよりも、カリスマ不在の既成野党が、最大の問題であることを、指摘しておかねばならない。

まして「カリスマ性」を理由にして山本氏を批判できないし、山本氏には、ますます魅力を輝かして世界的なカリスマになってほしい、と私は切に願っている。

仮に、山本氏がいなくなっても、消費税の怨念があれば、れいわ新選組の勢いはなくない。

消費税への恨みを、甘く見るなよ。

以上。