水曜・・・

民藝の器といえども、信頼できる店で買った方がいい・・・

新品の食器だから、傷はないだろうと思い、安い店でネットショッピングすれば、いわゆるB品スレスレの物が送られてくることがある・・・

傷ではないけれど、登り窯で焼成されるから、様々な歪みや凸凹がある・・・

ミリ単位とはいえ、ピンホールよりも、大きな窪みのある物が送られることがあるのだ・・・

たぶん収縮しやすい陶土ゆえに、素地の中にあった水分が焼成されることによって蒸発し、そこが陥没して窪みが出来たのだろう・・・

もちろんこれは、傷に見えるけれど、傷とはいえない・・・

やはりネットショッピングは危険であり、自分の眼で器は選ばなければいけない・・・

また、ネットショッピングしていると、平気で間違った説明文を書いている店もある・・・

白い釉薬をかけて白い皿にした、と書いてあるが、正しくは、素地の上に白い化粧土を施したうえに透明な釉薬をかけて白い皿にした、と書くべきだ・・・

緑色の皿を透明釉、と書いてあるが、正しくは、素地の上に赤い化粧土を施したうえに透明な釉薬をかけて還元焼成されると緑色の皿になる、と書くべきだ・・・

説明文が間違っていたり、説明が足りなかったりしているのを見ると、根本的に疑わしい店だと警戒すべきである・・・

しかも、そういう店に限って強気の値段設定であり、他の商品を見れば、到底、民藝とはいえない作家物の食器を扱っていたりするから、民藝の本質を理解しているとはいえない・・・

民藝の本質とは、物を見る方法論であり、物を選ぶ力がない店が、民藝の器を扱っていても、道に外れているというべきだ・・・

民藝品といえども、骨董と同じく、信頼できる店で購入すべきである・・・